今日はいつもとちょっと毛色を変えて、普段接することのないエルメスの世界についてお話しようと思います。
みなさんは「欲しいものある?」って聞かれたときに、ぱっと思い浮かぶものはありますか?
私はここ数年すごく欲しいものって特にありません。
漠然としたものはありますよ、自由な時間とか、仕事しなくていい生活、とかですね。
あ、でも株は別ですよ、いくらでも欲しいです。
何でこんな話をしたかというと、趣味でいろんな方のブログを拝見するのが好きなのですが、エルメスをお好きな方のブログを見つけました。
エルメスのブログを書いている方がたくさんいまして、こんなにもエルメスを求めて繰り広げられる異次元な世界があるんだなぁと非常に興味深いものがありました。
欲しいエルメスのアイテムを手に入れるために、ここまでするんだという尋常ではない努力が垣間見えます。
まぁ、庶民では味わうことの出来ない貴族の遊びなのだと思います。
以下、エルメスについて知ってるかのように書きますが、全て複数のエルメスラバー様達のブログから得た知識であり、本当か嘘かはご想像にお任せします。
エルメス用語集
まずは、エルメスラバー達のブログで頻出するワードをご紹介します。
この用語を理解するだけで、なんとなくエルメスの雰囲気がわかると思います。
エルメスをこよなく愛する人達
これはもう特に解説の必要はなさそうですね。
文字通りそのまま、エルメスをこよなく愛する方達のことです。
エルメスのバッグが欲しいだけのミーハー達は、エルメスラバーから白い目で見られがちです。
革製品以外も含めてエルメスの全てを愛せる人じゃないと、真のエルメスラバーとは認めてもらえません。
エルメス店舗に欲しいアイテムがあるか伺うこと
エルメスといえばバーキンやケリーが有名ですが、近年の人気により非常に品薄状態のようで、店舗にお目当てのアイテムが並んでいることはほとんどないようです。
なので、エルメスラバー達は店舗に足しげく通い、「バーキン、ケリーありますか?」と聞いてまわることをエルパトと言うようです。
週に何度も、1日で何軒もはしごすることも少なくない印象です。
エルパトできるというだけでも、何だか貴族の遊びっぽいですよね。
お金も時間も全然足りません。
ただ、太い顧客の場合は事前にリクエストをしておけば、ぱっと用意してもらえるようです。
それがいくらか、というのはわかりませんが、年間購入額10Mは軽く超えてくるのではないでしょうか。
欲しいバッグを尋ねたときの回答例
エルパトでフリーのバッグがないか尋ねたときによくある回答が「ございません」です。
これは言葉そのままの意味を捉えてはいけません。
店員さんの真意としては「あなたに売るバッグはございません」というのが多分に含まれているとの見解です。
店員さんは誰にフリーのバッグを売るかを選んでいるらしいのです。
なので、エルパトに行く時には面接を受けるかのごとく、身ぎれいにして、エルメスのものを持っていたら身にまとって挑むのがマナーのようです。
Yahoo!知恵袋に「エルメスにはどんな服装で行けばいいのですか?」という質問があがるほどです。
おつとめご苦労様です。
もちろんバッグの在庫を聞くだけ聞いて手ぶらでは帰れません。
さて、どうするか。
お求めやすいリップバームでも持ち帰りましょう。
店員さんに素っ気ない態度をとられること
これほどまでに気合いを入れてエルメスに訪問しても、玉砕することは日常茶飯事のようです。
なかでも店員さんに「ございません」と冷たくあしらわれてしまうことを、塩対応と呼ばれています。
ないとわかっていてもバックヤードに確認してくれる優しい店員さんもいれば、ただただ「ございません」というクールな方もいるようです。
エルメスの店員さんが「ない」といったらないのです。
このような対応のくり返しで心が折れてしまうことを「エルメス疲れ」と言います。
でもエルメスラバーの方達は様々な洗礼を受けながらも、日々エルメスに通うのであります。
店舗で接客していただく店員さん
エルメス初心者はまず、担当さんを探すのがスタートラインのようです。
店員さんから申し出がある場合もあれば、訪問者から名刺をくださいとお願いする場合もあるそうです。
担当さんが出来ないと涙する方もちらほらいらっしゃるようです。
エルメス界でのヒエラルキーは完全に担当さん>エルメスラバーです。
欲しいものを手に入れるためには、担当さんのご機嫌取りが必要です。
こんなに顧客が頑張らないといけない関係性というのがおもしろいですよね。
「私の担当さんは、新作の人気アイテムを予約してくれた」
「担当さんと話が弾んで、1時間もおしゃべりしてしまった」
等、どれだけエルメスのバッグをもっているかだけではなく、担当さんといかに仲が良いか、自分が大事にされている顧客であるか、がエルメスラバー達の間でマウントの対象となります。
エルメスでの購入金額
お目当てのアイテムを手にいれるためには、それなりのお金をエルメスに落とさないと出してもらえません。
担当さんの機嫌をとるために、せっせと貢ぐ必要があるんですね。
しかも、何もしなくても売れる革製品は担当さんの実績に入らないとか。
100万円ほどするコートを買うとお目当てのアイテムを用意してもらえる、なんて噂もあるようです。
欲しいアイテムを手に入れるためには、必要経費です。
担当さんとの駆け引き、エルメスゲームの始まり始まり。
1年に買えることが出来るバーキン、ケリーの数
バーキンとケリーには年間で購入出来る数が2つまでと決まっています。
まぁ庶民としては2つも買ったらそれだけで300万円なので、それだけでおめめ飛び出そうなんですが、エルメスラバー達は2つしか用意してもらえないため、欲しいものを厳選するようです。
あくまで同一名義ではということなので、ご家族名義とかでの購入は可能のようです。
プレミアム価格でエルメスが購入できるお店
上記の通り、希望のアイテムを手に入れるには時間もお金もかかります。
そこで手っ取り早くエルメスのバッグを手に入れたい方が利用するのがエルメス専門店です。
定価の1.3倍~1.5倍ほどのプレミアム価格ではありますが、在庫の豊富さと実際にお目当てのものを手に取って確認できるというメリットがありますね。
担当さんに貢ぐお金とお目当てのものが巡ってくる時間を考えれば、エルメス専門店で買ってしまいそうです。
が、エルメスラバー達は担当さんとの日々のやりとりや駆け引きなんかもひっくるめてお楽しみになるのが嗜みのようです。
金融市場がエルメスに乗っ取られたら
エルメスの世界をなんとなくご理解いただけたと思います。
私はエルメスラバーではないので端から大変やなーと高見の見物ならぬ望遠鏡で夜空を眺めているくらいの感覚ですが、これが実際に自分の身に起こったらと考えるとぞっとします。
私が欲しい金融商品がエルメスとの相対取引になってしまったら、、、とくだらないことを考えてしまいました。
まず、私が毎月積立しているeMaxis slimの投資信託。
初心者が積立NISAなんかで購入するにもおすすめされている人気商品ですが、証券口座開設したばかりの小僧では買えません。
(翌日)
後場なら入ってくるかもしれないですね。
(さらに翌日)
諦めずに通っていただければeMaxis slimも出てくると思うので、またいらしてくださいね。
嫌だーこんな世界嫌だー。
本命のアイテムを揃えるためには、まず担当さんの実績のために手数料を貢がないといけないんですね。
手数料無料の範囲内でしか取引しない私なんか相手にされません。
ネットの証券会社があるじゃない?
いえ、クリック合戦で一瞬で売り切れてしまいます、簡単に「Merci」とは言ってもらえません。

(まじか、絶対買っちゃだめなやつだけど実績つくらないと。。。)
購入させていただきます。
あ、あと○○の決算書見せていただけますか?
(あかん、GCついてる。でも見せてもらって断るのはNGだよね。)
ではこちらも一緒にお願いします。
ご紹介いただいたお品は断れません。
見させてもらったら、気に入らなくても買います。
断りません、本命が手に入るまでは。
担当さんの売りたい物を買ったら、本命が出てくることがあります。
心の底から湧き出てくる感情「あるやん」を抑えつつ大人な対応。
やっと買えたKDDIも値上がりしてきて売ろうかなと思ったら、転売したことがばれるとエルメスラバーから袋だたきにされます。
なので、KDDIは観賞用。
観賞用でも株式の場合は配当金と優待を運んできてくれるから、お利口さんですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
まだまだ世の中には知らない世界がたくさんありますね。
このような事例報告があったというだけで、エルメスの店員さん全てがこうというわけではないことをご理解くださいね。
そして、もちろんエルメスのバッグは素晴らしいものであることには間違いありません。
もし、天変地異が起きてご縁があったとしたら、、、コンスタンスがいいかな。
以上、エルメスラバー様のブログ傍観者の戯言でした。