米国株や米国ETFを購入するためにはUSドル(以下、「ドル」)を用意する必要がありますが、何をするにもつきまとってくるのが手数料です。
手数料は誰しも出来る限り安く済ませたいですよね。
ということで、私が米国株購入に使用しているSBI証券と住信SBIネット銀行(以下、「SBI銀行」)における用途別ドル転方法をご紹介します。
それぞれ機動性、コスト面で有利不利ありますので、用途に合わせて上手に使い分けが出来るようになると良いですね!
SBI証券で円貨決済
SBI証券では、米国株やETFを買い付ける際にドルを事前に用意せずとも、円貨決済を行うことが出来ます。
買付レートは現地約定日の翌国内営業日午前10時にSBI証券が決定した為替レートが自動的に用いられ、手数料は25銭です。
円貨決済のメリットは、ドル転する手間は省くことで、「買いたい!」と思った瞬間に買えるということです。
コスト面では劣っていますが、為替レートより株価を優先したい時に有効な方法です。
SBI銀行でドル購入
SBI証券の親戚、SBI銀行でもドルを購入することが出来ます。
SBI銀行の為替手数料は4銭とSBI証券の円貨決済より安く、SBI銀行からSBI証券への外貨入金手数料は無料です。
これを利用すると、SBI銀行でドル転を行い、SBI証券へ入金することで節約することが出来ます。
円貨決済に比べるとひと手間かかりますが、そうは言っても5分もあれば手続完了です。
どうしても今というタイミングがない限りは、コストを優先してこの方法が無難といえます。
SBI銀行でドル建て1ヶ月定期
これはドル転しつつ、利息という名のおまけももらってしまおうというもので、不定期に実施されるSBI銀行の定期預金特別金利を利用します。
通常年利2.2%ですが、1か月ものの特別金利として10%前後の金利がつくキャンペーンがあります。
簡便的に税引後8%の1か月分とすると、0.67%の利息がつく計算です。
この場合、米国株買付手数料の0.45%を上回りますので、手数料分を利息で賄うことが出来ます。
ただ、1か月定期ですので今すぐドルが必要な方は利用することが出来ません。
また、1か月寝かせた結果、円高に推移した場合、今替えればよかった、なんてなる可能性も大いにあります。
利息以上に為替リスクがあることはお忘れなきよう。
そのため、為替レートに関わらず毎月定期的に買付を行う方や、現在の為替で納得感のある方はチャレンジしてみると良いかもしれないです。
なお、当キャンペーンは円から定期預金に入れる場合のみ適用対象です。
(保有してしているドルを定期に入れても特別金利対象外)
為替がどう転ぶかは素人には予測不能のため、とりあえずあとはお祈り!
まとめ
さて、SBI間でのドル転に関する手数料比較をして参りました。
お好みに合わせて使い分けしてみてください。
機動性 | コスト | |
SBI証券 | ◎ | △(25銭) |
SBI銀行 | ○ | ○(4銭) |
SBI銀行(定期) | × | ◎?(4銭±α) |
ちなみにSBIとよく比較される競合他社である楽天はというと、銀行でも証券でも為替スプレッドは25銭とSBI証券で円貨決済するのと同水準でした。
SBIと楽天は共に買付の際にかかる最低手数料を撤廃したので、米国株投資においては為替が有利な分、SBIが一歩リードといったところでしょうか。