お得しかないクロス取引ですが、管理する銘柄数が多くなると、ケアレスミスが生じるものです。
1つ1つの作業は難しいことはありませんが、慣れてくると気が緩みミスするものなんですよね。
私の失敗を反面教師に、こんなミスがあるんだなと頭の片隅に置いてみてください。
クロス取引に慣れてきたなーという方に是非読んでいただきたいです!
信用売りキャンセル忘れ
これはやりがちなケアレスミスですが、一歩間違えると痛い目にあう可能性があります。
とりあえず様子見で売りを確保して、在庫状況見て後でキャンセルしよう、と思っているうちにキャンセルし忘れて約定。
当然買いは入れてないため、売りだけがたってしまうという状況に陥るわけです。
両建てして株価変動の影響を受けずに、手数料だけで株主優待を得るという目的がまず得られません。
ここで考えうる選択肢は2つ。
①諦めて成行で買いをいれる
②同値以下になるのを指値を入れて待つ
①は損する可能性もありますが、損失は最小限に抑えられる可能性が高いです。
(気づいたタイミングにもよりますが)
他の銘柄で利益が出ているはずなので、これが無難の対処ではないかと思います。
私は②をしてやらかしました、忘れもしないJトラストの陣です。
Jトラストは300株保有で2,500円分の楽天ポイントギフトコードが6月末にもらえるという銘柄でした。(過去形)
ちょっと早いけど300株で10万円以下だから貸株料そんなにかからないし、早めに取ろうかどうしようか迷っているときに、売りのキャンセルを忘れたわけです。
市場が開きしばらくして、やってしまったことに気が付きました。
でも事件が起きた日はこんな日でした。
GW明けで地合いも悪かったため、同値で指しておけばいけるだろうと。

しかし、肝心のJトラストくんは逆行高。
しばらくすれば落ち着くだろうと放置しましたが、どんどん上昇していきました。。。
そんなこんなで1週間くらい経ち、IRのニュースリリースが。
「株主優待制度休止のお知らせ」
ということで、優待廃止が嫌気され、株価が一瞬落ち着いたところで幸いかすり傷程度で逃げられましたが、ひやひやものでした。
貸株設定
貸株とは、保有している現物株を貸し出すことで、貸株金利を得られるというもので、長期保有で放ったらかしにするものなんかはいくらか金利が入るので利用しています。
ただ、貸株に出しているときに権利落ち最終日を迎えた場合、配当金相当額はもらえますが、株主優待はもらえません。
よって、クロス取引を行うということは、株主優待が目的であるため基本的に貸株を用いることは出来ません。
しかし、なんだか貸株の設定がされていた銘柄があったようです。
いつまでたっても招集通知が届かないなと思って証券口座を眺めてみると、、、
配当金相当額の入金はありますが、もちろん信用売りもたてていたため、同額は没収されるのでプラマイゼロです。
そして、手数料+貸株料はとられているものの株主優待はもらえないという理解し難い現実。
もはや証券会社に寄付をしただけの慈善事業が見事完成してしまったわけです。
まとめ
これが半年ほどクロス取引をやってきたなかで、実際に失敗した内容です。
この他にも現渡忘れ、優待内容変更確認漏れ、移管に間に合わない等お決まりのミスも想定されます。
リスクはないはずのクロス取引ですが、手続をミスするとこんなことになりかねませんよ、というご紹介でした。
クロス取引の1番のリスクは自らの処理ミスといえます。(稀に優待廃止リスクあり)
慣れてくれば慣れてくるほど、銘柄数が増えれば増えるほどケアレスミスをする可能性は高まります!
多少ミスしたとしてもかすり傷程度ですが、自分なりのチェックルールを作って、クロス取引を楽しみましょう!